2020年春に終焉を迎えるトヨタ車
2020/04/15
▲トヨタの完全併合化に合わせて、知名度の高いプロボックスに集約され、姿を消すサクシードバン老舗ブランドが続々と
東京で先行して実施された、トヨタの全チャンネル併売化が、2020年5月から全国で始まる。
周知のとおり、これまでトヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店の4チャンネルが存在、それぞれに専売車種が投入されて、競争と差別化が図られてきた。
少子高齢化が進む日本で、今後車の需要が大幅に増えることはないと見越したトヨタは、販売ネットワークの維持と整理を目的に、まず手始めにチャンネルの壁を取り払って、完全併売化を実施する。
例えば、トヨタ店のクラウン、トヨペット店のハリアーやアルファード、カローラ店の看板車種であるカローラ、ネッツ店のヴォクシーやヴェルファイアなどの車種は、今後どのトヨタ店でも買える体制になる。
ただし、各チャンネルのラインナップを整えるために、チャンネルごとの個別ブランドで、消滅するものもある。ここではレクイエムも兼ねて、消えゆく車種を振り返っておきたい。
ライトエース
▲ファミリー向け1BOX、商用バンとして発展してきたライトエース。乗用ワゴンは、後継車のヴォクシーに切り替わって、ライトエースは商用車専用ブランドとなっていた。バンとトラックがインドネシアから輸入販売されている現行タウンエース、ライトエースはインドネシアから、輸入販売されており、バンとトラックのみの商用車専用ブランドに位置づけられている。
しかし、かつてはキャブオーバー型1BOXのワゴンも存在し、国内で生産されていた。中でも、ライトエースはトヨタの1BOX商品群の中でボトムに位置づけられ、ネッツ店の前身だったトヨタオート店で専売車種として扱われていた。
全チャンネル併売化を機に、タウンエースに統合され、ライトエース50年の歴史に終止符が打たれる。
▲全長が4mを下回る、トヨタのエントリー1BOXとしてラインナップされた、ライトエース。写真は2代目のモデルライフ途中に追加された最上級グレードレジアスエース
▲ビスタ店向けのハイエースに用意された専用名称が、「レジアスエース」だ。2004年のチャンネル統合を経て、ネッツ店で取り扱われてきた。2020年4月末をもって、ハイエースに統合レジアスエースといわれても、ピンとこない方も多いかもしれない。しかし、その姿を見れば一目瞭然、その正体はハイエースの兄弟車だ。
そもそもレジアスとは、5ナンバー幅に縮小された、グランビアのナローボディ版に与えられたネーミングで、1997年にハイエースレジアスとして登場。
キャブオーバー型バンとして継続販売されていた、ハイエースのビスタ店向けに用意された名称がレジアスエースだ。2004年にビスタ店がネッツ店に吸収統合された後も、名称は残り、以来ネッツ店で販売されてきた。
全チャンネルの併売化に合わせて、ハイエースに統合され、レジアス時代を含めた、約22年間のモデルライフに、幕が下ろされる。
トヨエース
▲8代目にあたる、トヨエースの現行型は2011年に発表された。80年代半ばにダイナと統合されて、完全な兄弟車になる前からトヨペット店で扱われてきた1~4トンの幅広いバリエーションを誇るトヨタのトラック、トヨエースは65年以上前の1954年から販売されいる。ただし、当時はトヨエースの名称ではなく、トヨペットライトトラックと呼ばれていた。
発売2年後に、トヨエースの名称が与えられ、今日までトヨペット店で販売されてきた。一方、トヨタには同クラスのトラックとして、ダイナが存在している。こちらは1956年に初代がリリースされた。
1984年まで、トヨエースとダイナは別車種として存在していた。しかし、80年代半ばの世代交代で統合され、それ以来、兄弟車として販売。
8代目にあたる、トヨエースの現行型は2011年に発表された。80年代半ばにダイナと統合されて、完全な兄弟車になる前からトヨペット店で扱われてきた
こちらも中身が同一で車名だけが異なるため、ダイナに集約されてトヨエースのネーミングにピリオドが打たれる。
サクシードバン
▲ヴィッツのコンポーネントを使った商用バンとして、2002年にデビュー。2014年に歩行者保護を主軸にしたマイナーチェンジが行われ、プロボックスと完全統合。最大積載量は50kg減ったそれまで販売されてきた、カローラバンやカルディナバンの後継車として、プロボックス/サクシードバンが登場したのは2002年のこと。
Bセグメントに属する、ヴィッツのコンポーネントが使われて、事実上ワンクラス下の車になってしまったが、それでもバン専用車として開発されたこともあり、高い実用性を確保。
カルディナバンの後継車として、トヨタ店とトヨペット店に投入された、サクシードはプロボックスよりも最大積載量が50kg多く、前後意匠が作り分けられて、上位感が演出されていた。
2014年の大規模マイナーチェンジを機に、プロボックスと完全な兄弟車に変わった。サクシードの最大積載量は、プロボックスと同じ400kgに減り、歩行者保護としてフロントノーズを全面刷新。
以来、同一車種として販売されているが、今回の併合化に合わせて、知名度の高いプロボックスに集約されて、サクシードは姿を消す。
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