ラングラー▲独特のスクエアなフォルムと圧倒的な存在感で、世界中のファンを魅了し続けているジープ ラングラー(JL型)。その燃費性能を紹介

本格クロカンとしてのタフな魅力はもちろん、近年は街乗りでも映える洗練されたデザインや快適性も備えるジープ ラングラー(JL型)。憧れのSUVとして人気を博しています。

しかし、いざ購入を検討するとなると「大柄な車だけに、燃費は悪いのかな……」と心配になる人も多いのでは。そこで今回は、気になるラングラーの燃費性能や購入者のリアルな声、そして中古車におけるオススメの選び方まで解説します。

ラングラーの燃費をサクッとまとめ

【燃費性能】新車販売されているラングラー(JL型)のWLTCモード燃費は最高で9.8km/L
【実燃費】購入者からのクチコミでは7~9.5km/L。本格クロカンSUVとしてはまずまず低燃費
【車種比較】燃費ではマイルドハイブリッドのディフェンダーには劣るが、ディーゼル車のランドクルーザー300より良好

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ジープ ラングラー(JL型)
 

ラングラーのカタログ燃費は最高で9.8km/L。グレード別に紹介

現在、新車販売されているジープ ラングラーのグレードは3種類。パワーユニットはすべて2Lガソリンターボで、駆動方式は4WDのみです。

グレード WLTC モード燃費
アンリミテッド スポーツ 9.8km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン 9.2km/L
グレード WLTC モード燃費
アンリミテッド スポーツ 9.8km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン 9.2km/L

9.8km/Lという数字に対する感じ方は人それぞれでしょうが、「思っていたほど悪くないかも?」と感じる人も多いのではないでしょうか。

グレード別に各走行モードの燃費を比較

WLTCモードでは、上記の他にも「3つの走行シーン」を想定した燃費を公表しています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

グレード 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
アンリミテッド スポーツ 7.4km/L 10.1km/L 11.1km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン 7km/L 9.6km/L 10.2km/L
グレード 市街地モード 郊外モード 高速道路モード
アンリミテッド スポーツ 7.4km/L 10.1km/L 11.1km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン 7km/L 9.6km/L 10.2km/L

ストップ&ゴーが多い「市街地モード」では7km/L台となりますが、一定の速度で走りやすい「郊外モード」と「高速道路モード」では10km/L前後と悪くない数字をたたき出しています。

ただ、悪路走行に特化したグレードといえる「ルビコン」は、郊外モードと高速道路モードでも一般的なグレードより少々低い数値となります。

過去モデルでは多様なパワートレインを設定

直近のパワーユニットは全グレードとも2Lガソリンターボですが、過去には3.6L V6エンジンを搭載するグレードも数多く存在していた他、「4xe」というプラグインハイブリッド車(PHEV)も設定されていました。

また、ラングラーは2024年5月のマイナーチェンジを境に「前期型」と「後期型」に分けることができます。それらのうち、WLTCモードで計測されている2020年12月以降の主要グレードの燃費は下記のとおりです。

モデル グレード パワートレイン WLTC モード燃費
前期型 スポーツ 3.6L ガソリン 9.1km/L
アンリミテッド サハラ 3.6L ガソリン 9km/L
2L ガソリンターボ 10km/L
アンリミテッド ルビコン 3.6L ガソリン 8km/L
2L ガソリンターボ 9.2km/L
アンリミテッド ルビコン 4xe 2L プラグインハイブリッド 8.6km/L
後期型 アンリミテッド スポーツ 2L ガソリンターボ 9.8km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン 9.2km/L
アンリミテッド ルビコン 4xe 2L プラグインハイブリッド 8.6km/L
モデル グレード パワートレイン WLTC モード燃費
前期型 スポーツ 3.6L ガソリン 9.1km/L
アンリミテッド サハラ 3.6L ガソリン 9km/L
2L ガソリンターボ 10km/L
アンリミテッド ルビコン 3.6L ガソリン 8km/L
2L ガソリンターボ 9.2km/L
アンリミテッド ルビコン 4xe 2L プラグインハイブリッド 8.6km/L
後期型 アンリミテッド スポーツ 2L ガソリンターボ 9.8km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン 9.2km/L
アンリミテッド ルビコン 4xe 2L プラグインハイブリッド 8.6km/L

3.6L V6エンジンを搭載するルビコン(悪路向けグレード)は8km/Lですが、4xeを除く他のグレードは前期型・後期型ともに約9~10km/L。

「良好」というほどではありませんが、「まあまあ」とはいえるはずです。

ラングラー 走行▲アンリミテッド サハラ(手前)とアンリミテッド ルビコン(奥)。2Lガソリンターボを搭載した車の燃費は悪くなく、乗り心地も快適

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ジープ ラングラー(JL型)
 

ラングラーの燃費を現行型(JL型)と先代(JK型)で比較

現在新車として販売されている「JL型」と、2018年まで販売された先代「JK型」のカタログ燃費を比べてみましょう。

ラングラー JK型▲こちらは2007~2018年に販売された先代。型式名は「JK」で、世代としては3代目にあたる

先代は最終モデルの数値で、近しいグレードで比較。また、先代の燃費は1世代前の測定方法である「JC08モード」であるため、それに合わせて、現行型もJC08モードの値を記載しています。

モデル グレード JC08 モード燃費
現行・JL型 アンリミテッド スポーツ 10.8km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン 9.3km/L
先代・JK型 アンリミテッド スポーツ 7.5km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン X
モデル グレード JC08 モード燃費
現行・JL型 アンリミテッド スポーツ 10.8km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン 9.3km/L
先代・JK型 アンリミテッド スポーツ 7.5km/L
アンリミテッド サハラ
アンリミテッド ルビコン X

現行型の燃費性能が向上した理由は第一に、排気量を抑えつつパワーとトルクを引き出す2Lガソリンターボエンジンや、アップグレード版の3.6L V6エンジンを搭載したこと。

そしてATが5速から8速タイプに変更され、エンジン回転数を低く抑えながら走れるようになったことも、燃費性能が改善された大きな理由です。

 

ラングラーの実燃費は? 購入者のクチコミを紹介

カーセンサーに寄せられた燃費のクチコミによれば、おおむね「7.5~9km/L」程度の実燃費を記録しているという声が目立ちます。

投稿者 エリア グレード 実燃費
HIRO さん 福島県 アンリミテッド オーバーランド ナチョ 4WD 9km/L
fuku ちゃんさん 未公開 アンリミテッド スポーツ 4WD 7.5km/L
ジジさんさん 千葉県 未公開 9km/L
投稿者 エリア グレード 実燃費
HIRO さん 福島県 アンリミテッド オーバーランド ナチョ 4WD 9km/L
fuku ちゃんさん 未公開 アンリミテッド スポーツ 4WD 7.5km/L
ジジさんさん 千葉県 未公開 9km/L

このクラスの本格的なSUVとしては、十分健闘している実燃費といえるでしょう。

伊達軍曹

著者・伊達軍曹走りに関しては「想定していた以上に乗り心地がよく、街乗りや遠出でも特に気を使わずに運転できる」「運転時の視界の良さやハンドリングも抜群で、とにかく運転を楽しめる」といった声が挙げられています。

 

ラングラーの燃費をランドクルーザー300、ディフェンダーと比較

ラングラー(JL型)の燃費性能を知ったうえで、現在新車販売されている競合の本格クロカンSUVと比べると、どうなのか?

トヨタ ランドクルーザー300(初代)およびランドローバー ディフェンダー(3代目)の燃費性能と比較してみましょう。

車種 グレード パワートレイン WLTC モード燃費
ラングラー(JL 型) アンリミテッド スポーツ 2L ガソリンターボ 9.8km/L
ランドクルーザー300(初代) AX 3.5L ガソリンターボ 8km/L
ZX 3.3L ディーゼルターボ 9.7km/L
ディフェンダー(3代目) 90 X ダイナミック HSE D350 3L マイルドハイブリッド(ディーゼル) 11km/L
110 S D350 10.5km/L
車種 グレード パワートレイン WLTC モード燃費
ラングラー(JL 型) アンリミテッド スポーツ 2L ガソリンターボ 9.8km/L
ランドクルーザー300(初代) AX 3.5L ガソリンターボ 8km/L
ZX 3.3L ディーゼルターボ 9.7km/L
ディフェンダー(3代目) 90 X ダイナミック HSE D350 3L マイルドハイブリッド(ディーゼル) 11km/L
110 S D350 10.5km/L

ラングラーの燃費性能は、ディフェンダーと比べればやや劣りますが、ランドクルーザー300よりはおおむね良好です。

ランドクルーザー300とディフェンダー▲こちらがランドクルーザー300(左)と、ディフェンダーの5ドア車「110」(右)

ラングラーはランクル300やディフェンダー110より若干小柄であり、エンジンも両モデルより小排気量であるという条件の違いはあります。

しかし、ランドクルーザー300のようなディーゼルエンジンでもなく、ディフェンダー110のようにマイルドハイブリッドでもないことを踏まえると「ラングラーの燃費性能は本格クロカンSUVの中では良好な部類に入る」といえるでしょう。

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ジープ ラングラー(JL型)
 

ラングラーを購入するなら中古車もアリ!

ここまで紹介したように、ラングラーの燃費は本格クロカンとしては決して悪くありません。しかし「新車で買う!」となると、予算の面でハードルが高いのも事実。

現在、新車のラングラーはエントリーグレードの「アンリミテッド スポーツ」であっても車両本体価格814万円~と、なかなかのお値段です。

そこでオススメしたいのが「中古車」という選択肢です。現在の中古車市場を見てみると、2018年以降のJL型ラングラーの流通台数は600台以上と豊富。平均総額も577.2万円となっており、検討しやすくなっています。

オススメの選び方①:購入費用を抑えたいなら前期型「アンリミテッド スポーツ」または「アンリミテッド サハラ 3.6L」

ジープ ラングラー サハラ 前期型▲オーバーフェンダー(張り出すように取り付けられたタイヤ上のパーツ)がボディと同色になる前期型の「アンリミテッド サハラ」

最も購入費用を抑えやすいのは、2Lターボエンジンを搭載する前期型のベーシックグレード「アンリミテッド スポーツ」と、上級グレードの3.6L V6版である「アンリミテッド サハラ 3.6L」です。

スポーツよりサハラの方が若干高額な傾向はありますが、いずれも総額400万円台の予算で、走行5万km以下の物件を見つけることができます

両者の主な違いは、スポーツのオーバーフェンダーが黒い樹脂の素地であるのに対し、サハラはボディと同色のペイント。そしてシート表皮はスポーツがファブリックであるのに対し、サハラはレザーです。

ジープ ラングラー サハラ 内装▲アンリミテッド サハラの内装。ブラインドスポットモニター/リアクロスパスディテクションやアダプティブクルーズコントロールなども標準装備。写真はアメリカ仕様(左ハンドル)

高級感があるのはアンリミテッド サハラ 3.6Lですが、スポーツの「オフロードっぽい感じ」も、それはそれで大いに魅力的。そのため、ここは「好みで決める」という考え方でOKでしょう。

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ジープ ラングラー(JL型) × 2018年11月~2024年4月× アンリミテッド スポーツ&アンリミテッド サハラ 3.6L

オススメの選び方②:好バランスな1台が欲しいなら前期型「アンリミテッド サハラ 2.0L」または後期型「アンリミテッド スポーツ」

ジープ ラングラー 前期型サハラ と 後期型スポーツ▲2L直4ターボエンジンを搭載する前期型アンリミテッド サハラ(左)と、2024年5月以降の後期型アンリミテッド スポーツ(右)

ラングラーならではの上質感を程よい予算でバランス良く味わいたい場合は、前期型「アンリミテッド サハラ 2.0L」、または後期型「アンリミテッド スポーツ」(こちらもエンジンは2L)が有力です。

前期型のアンリミテッド サハラ 2.0Lは同世代の3.6Lエンジン車より低燃費ですが、3.6L V6以上に力強く加速します。また上級グレードであるサハラならではのレザーシートやシートヒーター、前期型スポーツより大きなセンターディスプレイなども魅力です。

一方の後期型アンリミテッド スポーツは、装備はサハラより若干劣る部分もあるものの「後期型のビジュアル」を備えており、インフォテインメントシステムも前期型サハラ以上のものに刷新されています。

ジープ ラングラー 後期型 インフォテインメント▲2024年5月以降の後期型は、第5世代の「Uconnect 5」インフォテインメントシステムを搭載した12.3インチタッチスクリーンを全グレードに標準装備

中古車価格の目安は前期型アンリミテッド サハラ 2.0Lが総額460万~560万円で、後期型アンリミテッド スポーツが総額580万~670万円といったところ。

どちらを選ぶべきかは悩むところですが、どちらも魅力的な選択肢ですので、販売店で現車を見比べながら「どちらが自分の好みだろうか?」というフィーリングで決めてみるのがオススメです。

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ジープ ラングラー(JL型) × 2018年11月~2024年4月のアンリミテッド サハラ 2.0L & 2024年5月以降のアンリミテッド スポーツ

オススメの選び方③:悪路をガンガン走るなら前期型「アンリミテッド ルビコン」または「同2.0L」

ジープ ラングラー ルビコン 前期型▲ラングラー アンリミテッドの中でも最も悪路走破性に優れる「アンリミテッド ルビコン」。写真は2024年4月までの前期型

悪路走破性能を優先したい場合は、3.6L V6エンジンを搭載する前期型「アンリミテッド ルビコン」、または2021年12月以降の2Lターボエンジンに変更された前期型「アンリミテッド ルビコン 2.0L」がイチオシです。

どの世代のものであっても、ルビコンは悪路で強大な駆動力を生み出す卓越した4WDシステムを有しており、泥道用のマッドテレインタイヤも標準装備。

まさに「どんなに過酷な道でも走破できるクロカン四駆」であり、その硬派なビジュアルも大いに魅力的です。

ジープ ラングラー ルビコン コックピット▲アンリミテッド ルビコンの運転席まわり。シフトレバーの左側にあるのは、二駆と四駆を手動で切り替える際に使用するトランスファーレバー

中古車価格の目安は初期の3.6L搭載世代が総額550万~630万円で、2Lターボエンジンに刷新された2021年12月以降の前期型は総額600万~660万円

どちらもオススメですが、燃費性能を重視したい場合は2Lターボ世代がベターでしょう。

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ジープ ラングラー(JL型) × 2018年11月~2024年4月× アンリミテッド ルビコン & アンリミテッド ルビコン 2.0L

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文/伊達軍曹 写真/ステランティス
※記事内の情報は2026年6月15日時点のものです
伊達軍曹

自動車ライター

伊達軍曹

外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2005年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。