ポルシェ カイエンの中古車価格が1年で約45万円ダウンして総額250万円で買える!? 人気の輸入SUV、今オススメの買い方・選び方は?
2024/07/14
▲大人気のプレミアム輸入SUV「ポルシェ カイエン」の先代モデルが今、その中古車平均価格を大きく下げています。比較的狙いやすい価格水準になった2代目カイエンをこれから買うとしたら、何年式のどのグレードを選ぶべきなのか? 徹底研究してみましょう!この1年で平均価格は40万円以上ダウン
2010年3月から2017年11月まで販売された2代目(先代)ポルシェ カイエン。プレミアムSUVとしての存在感とラグジュアリー感に加え、ポルシェならではのSUV離れした超絶ハンドリング性能も大いに魅力的な1台です。
そんな2代目ポルシェ カイエンの中古車平均価格が今、2023年6月比で44.7万円もダウンしています。

さすがにまだ格安ではありませんが、「買いやすい価格になった」とは確実にいえる2代目ポルシェ カイエンを狙うとしたら、何年式のどんなグレードを選べば良いのでしょうか?
次章以降、そのモデル概要をふりかえりつつ、検討してみることにしましょう。
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ポルシェ カイエン(2代目) × 全国モデル概要:エンジンバリエーション豊富なラージサイズのプレミアムSUV
「958」という型番で呼ばれることも多い先代ポルシェ カイエンは、2010年3月のジュネーブショーで世界初公開されたポルシェ カイエンの第2世代。
燃費の向上に主眼を置いて開発された2代目カイエンは、初代より全長を48mm延長するなどしてボディサイズは全長4845mm×全幅1940mm×全高1710mmに拡大されましたが、素材や部品などを見直すことで、初代比で180kgの減量に達成(※カイエン Sの場合)。さらに、アイドリングストップ機構も備わるようになりました。
▲初代カイエンよりも大柄になったが、車重は逆に軽くなり、燃費性能も向上した2代目ポルシェ カイエン
▲世代やグレードによって細部は微妙に異なるが、2代目カイエンの運転席まわりはおおむねこのようなデザイン2010年3月に予約受注が始まった当初の日本仕様は下記の3グレードでした。
●カイエン:最高出力300psの3.6L V6自然吸気エンジンを搭載するベースグレード
●カイエン S:同400psの4.8L V8自然吸気エンジン搭載の高出力グレード
●カイエン ターボ:同500psの4.8L V8ツインターボエンジンを搭載するトップグレード
▲3.6L V6エンジンを搭載するベースグレード「カイエン」の前期型
▲こちらは高出力バージョンである「カイエン S」の前期型
▲超強力な4.8L V8ツインターボエンジンを搭載する「カイエン ターボ」の前期型
▲こちらは4.8L V8自然吸気エンジンを積む「カイエン GTS」の前期型。2012年6月に追加された同年11月には、最高出力333psの3L V6スーパーチャージャー付きエンジンにモーターを組み合わせた「カイエン S ハイブリッド」が追加され、2012年6月には最高出力420psの強力な4.8L V8自然吸気エンジンを搭載する「カイエン GTS」もラインナップ。さらに同年11月には最高出力550psという強烈な4.8L V8ツインターボを積む「カイエン ターボ S」も追加されています。
そして2014年7月には、まずはカイエン Sとターボにマイナーチェンジが実施され、同時にプラグインハイブリッドの「カイエン S E-ハイブリッド」を、それまでのハイブリッドに代えて投入しました。
▲フロントまわりのデザインが微妙に変更された後期型。写真のグレードはカイエン S
▲テールランプの意匠も微妙に変更されている
▲後期型の運転席まわり。前期型とさほど大きなデザイン上の違いはないこのマイナーチェンジでは車体前後のデザインが少々変更されるとともに、パワートレインを刷新。カイエン Sは、それまでの4.8L V8(400ps)に代えて新開発の3.6L V6ツインターボ(420ps)が搭載され、カイエンターボは、排気量と方式は前期型と同じ4.8L V8ツインターボですが、最高出力を520psに増強。こちらの0-100km/h加速タイムは4.5秒で、トップスピードは279km/hであるとのこと。
そして、同年11月にはベースグレード(カイエン)とカイエン GTSもマイナーチェンジが実施されて後期型に。それぞれのパワーユニットは下記のとおりです。
●カイエン:前期型と同じ最高出力300psの3.6L V6自然吸気。ただしコースティング機能やオートスタート/ストップ機能などにより燃費がやや向上。
●カイエン GTS:前期型の4.8L V8自然吸気(420ps)から、最高出力440psの3.6L V6ツインターボに変更。
その後、最強グレードである「カイエン ターボ S」も2015年1月にマイナーチェンジが行われ、車体前後のデザインを変更するとともに最高出力を550psから570psへと増強。そして2017年12月、現行型である3代目(E3K30型)へフルモデルチェンジされた――というのが、2代目ポルシェ カイエンの大まかなモデル概要とヒストリーになります。
価格状況&考察:大幅ダウンの理由は単に「経年ゆえ」か?
冒頭付近で申し上げたとおり、2代目ポルシェ カイエンの中古車価格は2023年6月比で44.7万円ダウンしています。
中古車の平均価格が大きくダウンするというのは、もちろんありがたいことではあるのですが、同時に「……大丈夫か?」という不安を感じさせる出来事でもあります。その車に関する何らかの致命的な問題点が発覚したがゆえに相場が崩壊し、平均価格が一気に下がった――なんてことも考えられなくはないからです。
しかし、2代目ポルシェ カイエンのケースの場合は、「あくまでも経年に伴う自然現象」と見ていいでしょう。
▲中古車の平均価格が1年間で40万円以上ダウンしたとはいえ、特にネガティブな原因によるものではない?ポルシェ カイエンに限らずどんな車でも、中古車の平均価格というのは1年間で5~10%ほどダウンするのが一般的です。中には、例えば空冷ポルシェ 911のように「希少価値が高まって、平均価格が逆に上がっていく」という車種もありますが、それはレアケース。ほとんどの車種の平均価格は、おおむね5~10%ほどの範囲で年々ダウンしていくものです。
そして2代目カイエンの場合、前年6月の平均価格が388.5万円でしたので、44.7万円という下げ幅は目安である10%を少しだけ超えますが、決して突出している数字ではありません。そのためここは「経年に伴う自然落下の範疇」と見るのが正しいはずです。
特に問題はなさそうであるということで次章、様々なニーズ別に「具体的なオススメ」を見てまいりましょう。
中古車のオススメ|安さ重視なら総額250万円~を目安とする前期型カイエン
なるべく手頃な予算で2代目ポルシェ カイエンを入手したい場合のオススメは「前期型カイエン(ベースグレード)」。その際の予算目安は「総額250万円前後~」ということになるでしょう。
▲こちらが前期型のポルシェ カイエン前期型カイエンは2010年から2014年式までの、3.6L V6自然吸気エンジンを搭載するベースグレード。ベースグレードとはいえ「最高出力300ps」というエンジンスペックは十分以上ですし、さすがのポルシェですから装備類も充実しています。もちろん世の中「上」を見ればキリがありませんが、コンディションの良い前期型カイエンであれば、ほとんどの人は不満を覚えないかと思われます。
前期型カイエンの中古車価格は総額150万~390万円というイメージで、100万円台の物件もそこそこの数が流通しています。もちろん中古車のコンディションというのは価格だけで測ることはできないものですが、総額100万円台の格安前期型カイエンは、まだ交換されていてしかるべき消耗部品が、交換されていない可能性もあります。
車の消耗部品というのは、どんな車であってもいつかは交換しなければならないものです。そのため「とりあえず安い前期型カイエンを買って、部品を交換すべきタイミングが来たら、自費で交換すればいい」と考える人もいるかもしれません。
それはそれで特に問題のない考え方ですが、残念ながら2代目ポルシェ カイエンは高級SUVであるため、消耗部品の値段も「高級」である場合がほとんどです。
▲エンジン本体などは基本的にかなり頑丈だが、エンジンを支えているゴムマウントや冷却系のホース、ラジエター、足回りのゴムブッシュ等々、車というのは「消耗部品の塊」であるともいえるわかりやすい一例を挙げるなら、軽自動車の細いタイヤがすり減ったとしても、4万円もあれば、国産有名メーカーの新品タイヤに交換したうえでお釣りがきます。しかし、2代目カイエンの大きくて太いタイヤがすり減ってしまうと、国産有名メーカーの新品タイヤに交換するには安くても10万円以上、ポルシェ カイエンの性能と格に見合った銘柄にするとなると、20万円以上の出費になる場合が多いでしょう。
タイヤだけに限らず、プレミアムSUVというのは「部品交換には何かとカネがかかる乗り物」です。そのため、もしも前期型カイエンを探すのであれば、現車の内外装だけでなく整備記録簿の記載内容も十分にチェックし、正規ディーラーまたはしっかりとした専門工場で2年に一度の点検を受けていて、その際に多くの消耗部品が交換されていることが確認できる1台を選ぶべきなのです。
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ポルシェ カイエン(2代目) × 前期型 × 総額250万円以上 × 全国中古車のオススメ|ハイブリッドを選ぶならプラグイン方式の「S E-ハイブリッド」
ハイブリッドシステムを採用している2代目ポルシェ カイエンが欲しい場合は、プラグインハイブリッドの「S E-ハイブリッド」を総額320万~560万円のゾーンで探すことになります。
▲2014年7月のマイナーチェンジ時に登場したプラグインハイブリッド車「S E-ハイブリッド」。最高出力333psの3L V6スーパーチャージドエンジンに、同95psの駆動用モーターを組み合わせている集合住宅にお住まいの人には、プラグインハイブリッドではない普通のハイブリッドシステムを搭載している「S ハイブリッド」の方が好都合でしょう。しかし、残念ながらS ハイブリッドの中古車はきわめて希少。2024年7月上旬現在、S ハイブリッドは全国で2台しか流通していません。
そのため現実的な選択肢は、特別仕様車である「プラチナエディション」を含めて11台がいちおう流通しているS E-ハイブリッドということになってしまうのです。
こちらの中古車価格は前述のとおり総額320万~560万円ほどと、上下に幅広い状況です。そしてS E-ハイブリッドも新車時価格は1100万円を超えていた高額SUVですので、交換部品の値段は一般的に高額です。
そのためこちらもベースグレードを探す際と同様、車両価格の安さだけに目を向けるのはご法度です。現車のビジュアルだけでなく整備記録簿の内容もチェックし、「正規ディーラーまたはしっかりとした専門工場で2年に一度の点検を受けていて、その際に多くのパーツが交換されていること」を確認するようにしてください。
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ポルシェ カイエン(2代目) × S E-ハイブリッド × 全国中古車のオススメ|ハイパフォーマンス車は好みと予算に応じて柔軟に選ぶ
「どうせならハイパフォーマンスなカイエンに乗りたい!」と考える人も多いでしょう。その場合のオススメは、残念ながら一概には提示できかねます。なぜならば、ひと言で「ハイパフォーマンスな2代目カイエン」といっても、その中身や個性、あるいはユーザーが求めているものはバラバラだからです。そしてもちろん、中身や個性に応じて中古車価格もバラバラです。
そのためここは、筆者からは「ハイパフォーマンスな2代目カイエンの個性と現況」を提示するにとどめ、あとは各自でお考えいただく――という方策を採らざるを得ません。
ということでハイパフォーマンスな2代目カイエンそれぞれの個性と、中古車市場における現在の状況はおおむね下記のとおりです。
●前期型 カイエン S(2010~2014年式)
・パワーユニット:最高出力400psの4.8L V8自然吸気
・個性:過激ではないが十分なパフォーマンス。GTSほど硬派ではないビジュアルと乗り味
・中古車価格:総額190万~360万円
・流通量:少なめ
・短評:総額300万円前後でコンディションと整備履歴が良好なモノが見つかるなら、ナイスな選択
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ポルシェ カイエン(2代目) × S × 前期型 × 全国●後期型 カイエン S(2015~2017年式)
・パワーユニット:最高出力420psの3.6L V6ツインターボ
・個性:過激ではないが十分なパフォーマンス。GTSほど硬派ではないビジュアルと乗り味
・中古車価格:総額330万~500万円
・流通量:少ない
・短評:超過激な性能は求めないならナイスな選択。ただし流通量が少ないのがネック
▲程よくパワフルな3.6L V6ツインターボエンジンを搭載する後期型カイエン S▼検索条件
ポルシェ カイエン(2代目) × S × 後期型 × 全国●前期型 カイエン GTS(2012~2014年式)
・パワーユニット:最高出力420psの4.8L V8自然吸気
・個性:強力なパフォーマンスとスポーティな乗り味。硬派なビジュアル
・中古車価格:総額270万~480万円
・流通量:少なめ
・短評:総額400万円台でコンディション良好なモノを探したい。ただし乗り心地が硬めである点はあらかじめ理解が必要
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ポルシェ カイエン(2代目) × GTS × 前期型 × 全国●後期型カイエン GTS(2015~2017年式)
・パワーユニット:最高出力440psの3.6L V6ツインターボ
・個性:強力なパフォーマンスとスポーティな乗り味。硬派なビジュアル
・中古車価格:総額410万~700万円
・流通量:比較的豊富
・短評:この種の車としては流通量豊富で探しやすい。ただし乗り心地が硬めであることと、総額500万円以上が目安となってしまう点については、あらかじめ理解が必要
▲強力な3.6L V6ツインターボエンジンを搭載し、ビジュアル的にもかなりスポーティな後期型カイエン GTS▼検索条件
ポルシェ カイエン(2代目) × GTS × 後期型 × 全国●前期型カイエン ターボ(2010~2014年式)
・パワーユニット:最高出力500psの4.8L V8ツインターボ
・個性:超強力なパフォーマンスとラグジュアリー性。乗り心地はスパルタン
・中古車価格:総額240万~460万円
・流通量:少なめ
・短評:コンディションと整備履歴が良好なモノが見つかるならいいが、超高出力モデルは足回りなどに負担がかかりがちなため、中古物件選びには慎重さが必要
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ポルシェ カイエン(2代目) × ターボ × 前期型 × 全国●後期型カイエン ターボ(2015~2017年式)
・パワーユニット:最高出力520psの4.8L V8ツインターボ
・個性:超強力なパフォーマンスとラグジュアリー性。乗り心地はスパルタン
・中古車価格:総額400万~700万円
・流通量:少ない
・短評:総額600万円以上の購入予算と、その後の維持費が苦にならない人にはナイスな選択
▲超強力な4.8L V8ツインターボを搭載する後期型カイエン ターボ▼検索条件
ポルシェ カイエン(2代目) × ターボ × 後期型 × 全国●前期型および後期型カイエン ターボ S(2012~2017年式)
・中古車の流通がきわめて希少であるため説明割愛
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ポルシェ カイエン(2代目) × ターボ S × 全国以上の情報を参考にしつつ、あくまでもご自身の嗜好や予算感に合うハイパフォーマンスグレードをお選びいただけましたらば幸いです。
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ポルシェ カイエン(2代目) × 全国
自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツR EX Black Interior Selection。
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