トヨタが始めた“GR Garage”は、スポーツカービギナー必見の「よろずや」だった!
2020/04/29
▲今回取材させていただいた「GR Garage 東京三鷹」。トヨタ直系のチューニングショップとして2019年に移転オープンしたがっつりいじるだけがチューニングじゃない
「車のチューニング」に本格的な興味を持っている人というのは、どちらかといえば少数派だろう。
しかし「愛車のココを、もうちょっとだけ良くしたい!」みたいなことも広義のチューニングだとするならば、「チューニングに興味を持っている人」の数というのは決して少なくないはずだ。
そしてチューニングに対してそんなニュアンスで興味を持っている人にぜひ知ってほしい存在が、トヨタが全国各地で展開している『GR Garage』。
「クルマファンが集い、語らい、一緒になってクルマを楽しむ、『町いちばんの楽しいクルマ屋さん』を目指しています」という触れ込みで始まった、ゴリゴリのチューニングショップではない「広義のチューニングショップ」である。
▲広い店内には様々なチューニングパーツが並んでいるGR Garageが具体的に行っている業務内容は以下のとおり。
まずは、GRスープラや86をはじめとしたGRシリーズ各モデルの試乗車が常設されると同時に、様々なカスタマイズパーツやTGRコレクションなどのアイテムを展示(※運営販売店の扱い車に限る)。
そして専門のトレーニングと研修を受けた「GRコンサルタント」が常時在籍し、前述したような「愛車のココを、もうちょっとこうしたい!」というようなユーザーからの相談に対し、決してトヨタ製だけでない「その人にとって最適なチューニングパーツ」の装着などを提案する。
▲店舗に併設された整備ピット。ちょうど新型スープラが入庫していた
さらにそういったパーツ類の装着や、あるいは「スーパーチャージャーの後付け」のような作業を実際に行うエンジニア(整備士)は、今回取材した『GR Garage 東京三鷹』の場合は「TOYOTA GAZOO Racing」のレース現場で辣腕を奮っていた人々。
さらに加えて「今後のイメージを膨らませていただく意味で、展示している車両やパーツなどを『ただ見にくるだけ』でも、もちろん大歓迎です!(GR Garage 東京三鷹 GRコンサルタント・名古屋 淳さん談)」というのが、GR Garageのおおまかな全貌だ。
スポーツカーではなくても『車の楽しさ』は味わえる!
「どんな車種であっても、市販車には『ちょっと気になる部分』というのが必ずあるかと思います。例えばブレーキの利き具合であるとか、エンジンの感触ですとか」
そう語るのは前出のGRコンサルタント、名古屋さん。GR Garage 東京三鷹の担当係長でもある。
▲今回お話をお伺いした、GRコンサルタントの名古屋さん「そういった不満も、パーツを替えてやることで一気に解消されることは多いんです。例えばですがブレーキパッドを替えたり、あるいはエンジンオイルを高品質なモノにするだけでも、車というのは『ごく普通に走ってるだけで十分楽しい!』みたいな状態に変わったりもします。そういった『クルマの楽しさ』をぜひ多くの方に体感していただくというのが、我々GR Garageの使命だと思っています」
▲店内の棚にはトヨタ製以外のパーツもズラリ
来店客を車種別で見ると「86」が最も多いとのことだが、そういったスポーツカー系だけでなく、ヴォクシーやアルファードなどのミニバンユーザーが「走りのフィールをもうちょっとだけ良くしたいのだが、何か方法はないだろうか?」みたいな感じで来店することも多いという。
「今現在はご家族のためにミニバンをお選びになっている方でも、『独身時代はクーペに乗ってました』みたいなケースは多いはずですから、そういったお気持ちはよくわかります」
と、名古屋さん。そして続けて言う。
「そんな場合には、例えばですがTRDのドアスタビライザー&ブレースセットを装着するだけでも、ミニバンのハンドリングは格段にリニアなものに変貌します。そういった形でとにかく『不満』を解消し、その結果として、車という存在をもっともっと楽しんでいただく――というのが、我々が目指していることなんです」
▲もちろんトヨタ車のチューニングパーツを手がけるTRD製のパーツも揃う中古車をベースにすればカスタムも始めやすい
「一部の人だけでなく、より多くの人に“クルマ”を楽しんでほしい」という意味で、GR Garageは中古車の販売にも力を入れているという。
「安全装備などが高度になったため仕方ない話ではあるのですが、最近の車はけっこう高いというのが、正直あると思っています。で、高額な新車本体に加えてさらにカスタマイズも……となると、かなりの総額になってしまう。しかし、例えば車両100万円台の中古86をベースに考えれば、カスタマイズやチューニングもずいぶん始めやすくなるはずなんです」
その意味でGR Garage 東京三鷹では、母体であるトヨタモビリティ東京の全店が販売している中古車の詳細な情報も、商談テーブルにある大型端末で見られるようになっている。
また、これはあくまで筆者の想像だが、ゆくゆくは、中古の86にGR Garageが独自のカスタマイズを施した物件を販売する――なんてこともあるのかもしれない。
▲商談スペースのイスもバケットシートというこだわりよう
まぁそこについては不明だが、待ち時間などには本格的な運転装備各種を備えた『グランツーリスモ』を無料で存分に楽しめるなど、「車が好き」「特にスポーツカーが好き」という人であれば、特にハードコアなマニアではなくても十分以上に楽しめるというのがGR Garage(そもそも、展示されている新型スープラとかを見てるだけでも単純に楽しい)。
スポーツカー趣味あるいはチューニング趣味の「第一歩」として、まずはお近くのGR Garageを一度のぞいてみることを、ヨイショ抜きで強くオススメしたい。
▲フォトブースに鎮座する新型スープラ
▲仕事を忘れて夢中になる編集担当のO
取材協力
GR Garage 東京三鷹
トヨタモビリティ東京により2019年に移転オープンしたスポーツカーライフの発信拠点。チューニングショップとしての顔とGR車両も扱うディーラーとしての顔をもつ。「TOYOTA GAZOO Racing」のレース現場で鍛えた精鋭スタッフが揃う。
住所:東京都三鷹市野崎4-7-10
電話:0422-39-6586

自動車ライター
伊達軍曹
外資系消費財メーカー日本法人本社勤務を経て、出版業界に転身。輸入中古車専門誌複数の編集長を務めたのち、フリーランスの編集者/執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、様々な自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバル XV。
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